生地の素材やオンスとは?失敗しないオリジナルパーカー生地の選び方
プライベートや部活・サークル・仕事・イベントなどで着る服装をお揃いにして合わせるときがありますが、そんな時におすすめなのが自分たちで作ったイラストやロゴなどのデザインを生地にプリントして作る「オリジナルパーカー」です。
オリジナルパーカーは、季節を問わず様々なシーンで活躍するアイテムですが、どのような種類の生地を選ぶかによって仕上がりの感じなどが大きく異なります。
夏場に羽織るように使うのか?冬場の寒い時期に防寒用として使うのか?といったことを考慮しながら、季節や目的に合わせて生地の素材や厚みを自分好みに色々と選択してみてください。
ここでは、オリジナルパーカー作りをする前に知っておきたい生地の素材や厚さ、生地の選び方について解説します。
オリジナルパーカーの生地の素材について
オリジナルパーカーにイラストやロゴなどのデザインをプリントする際は、無地のパーカーを準備する必要があります。一口にパーカーといっても、いくつものメーカーから様々なパーカーアイテムが展開されているので、どれを選んだら良いか迷ってしまう人も多いでしょう。
そこで、まずはオリジナルパーカーで使える生地の素材について紹介します。素材それぞれの特徴を知った上で、目的や用途を考慮してもっとも最適なものを選んでいきましょう。
スポーツウェアとしても定着する「コットン」
コットンは、綿花から採れた天然繊維から出来た生地です。吸水性に優れたコットンは、肌触りがやわらかくて気持ちがいいため、オリジナルパーカーだけでなく、Tシャツやタオルなど幅広く使用される定番生地です。
オリジナルパーカーで用いられることの多いスウェット生地は、生地の裏地を起毛させた綿のメリヤス地です。表地と裏地と二重構造になっているので、厚めの生地が多いのですが、最近は裏起毛のスウェットでも生地の厚さが薄いものも徐々に増えています。
特徴は、伸縮性と吸水性に優れているところです。スポーツウェアとして使わることからもわかるように、動きやすくて汗をよく吸収することが大きな魅力です。
速乾性と保温性に優れた「混紡素材」
オリジナルパーカーで使用される無地パーカーは、綿100%だけでなく「混紡素材」で出来た生地も人気があります。
たとえば、吸水性や保温性に優れた綿に、速乾性や耐久性に優れたポリエステル素材を組み合わせた混紡素材は、速乾性と保温性に優れた生地として人気があります。
綿50%・ポリエステル50%の裏起毛パーカーもあれば、ポリエステル85%・綿15%といった速乾性に優れたパーカーなど、含まれる素材の割合によって肌触りや機能性が異なります。
オリジナルパーカー生地の厚みの見方について
オリジナルパーカー生地の素材の次に紹介するのが、「生地の厚み」についてです。
パーカーアイテムを出しているメーカーによって、使用する生地の素材が異なるように、生地の厚みもそれぞれ異なります。
オリジナルパーカーの生地の厚みはオンスで確認!
オリジナルパーカー専門店のWebサイトに掲載されている商品ページをみると、「オンス」という言葉が頻繁に登場します。「oz」という表記で書かれていることもありますが、これはオリジナルパーカー生地の重さを表す単位です。
1オンスは約28.35gとなるため、数値が大きくなるほど生地の重量が重くなることを示します。重量が大きくなればなるほど生地も厚くなりやすいため、どの季節に着るのか?どういった用途で使うのか?といった点を考慮しながら、最適な厚さを見極めましょう。
一般的な厚さは8オンス~9オンス以上
パーカーの厚さは、一般的に8オンス~9オンス以上と言われていますが、夏の時期にも着られる薄手のパーカーを選ぶなら6オンス~8オンス程の生地を選んでも良さそうです。冬に着るような防寒性に優れた生地を選ぼうと思ったら、12オンス~13オンスの厚めのパーカーがおすすめです。
オンスによる生地の厚さをイメージしづらい時は、自宅にあるパーカーなどの厚みや表記などを参考にしてみるのも一つの方法です。
失敗しないオリジナルパーカー生地の選び方
完成したあとに「思っていた感じと違う・・・」「もっと厚みがあると思った・・・」と後悔しないように、オリジナルパーカー生地の選び方やポイントを事前に押さえて大満足の1枚を完成させましょう。
裏生地はパイル生地と裏起毛どっち?
オリジナルパーカー用の生地選びをする時は、裏生地をパイル生地(裏毛)と裏起毛のどちらにするかで着用したときの肌触りが異なります。
裏生地がパイル生地のパーカーは、タオル生地のように保湿性・吸水性に優れていることから、スポーツなど汗をかくシーンで活躍します。比較的厚みが抑えられているので、重ね着コーデにもぴったりです。
裏生地が裏起毛のパーカーは、素材を毛羽たせることでふわふわと柔らかな肌触りが特徴です。保温効果に大変優れているため、冬場の寒い時期は防寒服としても人気があります。
タオルのような肌触りと吸水性に優れたパイル生地は、スポーツやアクティビティなどで体を動かした後もタオルのように汗を吸水してくれるため、嫌な感じがしにくいといったメリットがあります。
裏起毛は、パイル生地よりもさらに保温性に優れているため、長時間、体を動かさないでジッとしている時や、体を動かしても汗がほとんど出ない環境や季節などでおすすめです。
重さだけでなく糸の太さもチェック!
オリジナルパーカーの生地の厚みは、オンスが表す重さだけでは判断できません。なぜなら、同じ重さの生地でも、糸の太さによって生地の密度が異なれば、風合いも変化しますし、生地の厚みも変化するからです。
オンスの表記で生地の重さをチェックするときは、同時に糸の太さもチェックしてください。オリジナルパーカーの糸の太さは「32/」「28/」というように番手で記載されています。この数字が大きくなるほど糸の太さは細くなり、生地は薄く、柔らかい風合いに仕上がります。
オンスの数値が大きなパーカーの重量は重くなりますが、糸の太さが細い場合は生地の密度は低くなるため、同じ重量のパーカーよりも生地が薄く感じられることがあります。
このように、生地の厚さは選ぶときは、オンスと糸の太さをどちらもチェックした上で選ぶことが大切です。
世界でひとつだけの自分たちだけのオリジナルパーカーを作るときは、デザインやカラー選びなどももちろん重要ですが、失敗を避けるためには、今回紹介した「素材の種類」や「生地の厚さ」といった点も必ずしっかり確認しておきましょう。
オリジナルパーカー専門店では、アイテムそれぞれの特徴や生地の素材、厚み、原産国、カラー・サイズ展開、適正な加工方法、プリント可能なエリア、価格表などを詳しく掲載しています。掲載された表記についてわからない事があれば直接業者に問い合わせて、不安を全て取り払った上で目的や用途にあったパーカー生地を選ぶようにしましょう。
また、生地へのプリントがどういうものか確認するために、ハギレのサンプル資料を提供している業者もあるので、オリジナルパーカー作りでどのような生地しようか迷っている人は是非こういったサービスを積極的に利用してみてください。
以上、オリジナルパーカー作りをする前に知っておきたい生地の素材や厚さ、生地の選び方について解説でした!